迷って、悩んで、でも笑ったりもして…。
それは2007年・夏から。四十路半ばにして、失業、手術~入院(しかも痔!)という 「踏んだり蹴ったり」、「弱り目に祟り目」な不運を経験。それ以降、日々日常の中で、時に前向き、時に自棄な出来事たちを紹介しています…。

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「痔ろう手術・入院記」④手術日

 入院日初の夜は、「腹が減ってきて眠れないのでは?」、「となりのイビキで眠れないのでは?」、「そんなことより緊張で眠れないのでは?」と小心者らしく心配したが、ちゃんと眠れた。(笑)
 最も、眠れなければその分手術中に眠れるか、と言う逆転の発想もしたので多少は気が楽になったのかもしれない。


 そして、朝になり手術当日に。
朝7:00に毎朝行なうの検診のために看護士が来た。
体温と血圧と脈のチェック。
8:00に手術予定だと言われる。
8:00近くになって点滴を入れる。
そして運命の、8月27日AM8:00。
あれ?
誰も来ない…。??
小心者が覚悟を決めて待っているのだから、「時間通りに来てくれないかい!」と内心思いながら、横になってただ待つばかり。
 入院前にインターネットで、「手術にあたり陰毛を剃る」などとあったが、それはどうなるんだ?などと思いつつ、どうもこの病院(あるいは今の手術技術から?)は剃毛の必要な無いようだ。(ホッ。)
そして約30分後、看護士さんが来て「では手術室へ行きましょうね。」と大部屋から歩いてすぐの手術室へ徒歩移動。


 中に入ると、まず麻酔(下半身麻酔)注射を打つために全裸になり(あ、脱いだ入院着を腰前には掛けてくれました。)手術台の縁に体育座りし、そのまま足を抱きかかえ身体に密着させるようにするように指示される。
続いて頭をぐっとその抱えた膝につけるようにして出来るだけ下げるようにと言われる。(よく、落ち込んだ時の代名詞のような、あの膝を抱えたポーズである。)
 すると、腰のちょっと上に位置する背中の真ん中あたりを消毒綿で拭かれ、「このあたりに麻酔を打ちますね。ちょっとチクッとしますが、動くと危険ですから我慢して下さいね。」と医師が声をかけてくる。
 ここでやっと、医師に「よろしくお願い致します」と挨拶ができた。
 で、注射。
「チクッ!」
そんな場所に注射を打つのがはじめてなので痛さより驚きの方が勝ったのか、注射の痛さは我慢できる範囲。
 そして、うつ伏せになるように言われ、麻酔が効くまでしばし待つ。
しばらくすると足が痺れ冷たくなってきた、と思った頃、医師が「じゃあ、始めますね。」と言い、手術台の両足の乗ってる部分のみが左右に「パカッ!」と広げられる。(股間部から「∧」字に両足が開く。)
恥ずかしさと緊張が入り混じる。
 そして、肛門部のところが丸くくり抜かれた手術用のシートを装着するためか、裏腿に何かテープをベタッと貼られ、そのシートを被された。
 やがて肛門を、なんかやたら突っつかれてる感じだけがするが、痛みはない。
しかし、緊張はほぐれないので、目を上へと向けると正面の壁に時計があったのでそれを見て意識をずらそうとか、自分なりに緊張と戦おうとしていた。
世話になった知人が、近々仕事上で大勝負をかけるから、「病室で祈ってください。」という言葉を思い出し祈ってもみる。(笑)
 しかし、すぐに何かの機械の小さな「パチ、パチ、パチ…」という音が鳴りだして、ほどなく異臭が漂って来る。
髪の毛が焦げた時の、あの臭いだ。
その臭いがどんどん漂って来ると同時に、あの「パチ、パチ」音と同じリズムで肛門内に刺激がかかる感覚がよく判る。
「あ、レーザーメスで俺の肛門を切り裂いているんだ…!」と思うや、「緊張マーックス!!」である。
 緊張すると大汗をかくので、一気に汗が!
特に、頭と顔からの汗が多い体質なので、もう顔が汗でグチョグチョ。
臭いを嗅いでいるとさらに緊張すると思い、口呼吸で「ハー、ハー、」と始めながら、頭の中で「何か歌でも歌ってろ」と思いつくも、すぐに何かの歌が出ず、出鱈目にただ「ルン、ルン、ル~ン♪」などと空しく愚かな抵抗が精一杯であった…。(虚)
 麻酔をはじめてから30分足らずで手術は終了。
 医師が横に来て、「大丈夫ですか?」と声をかけた。
「あ、はい。」と答えるも、医師が「どうしたの?すごい汗だね!」と言い、背中の汗を拭いてくれた。
すかさず看護士が「緊張したのよね。」と医師に代わって背中の汗を拭き始めた。
そして、医師がまた私の足先の方に移動した際に、私の足にぶつかった。
「ビリッ!!」
足が痺れた時に、足を突っつかれたりした時に来るあの強烈な「痺れ」を感じた。
麻酔は「痛さ」を止めるために麻痺させる=痺れさせるんだ、と改めて痛感。
 医師が、、「これが取ったやつね。」と小型のビーカーのような容器に入った患部を私の目の前に出して言う。
それは、親指の第一関節の大きさ、もしくは桃を丸食いして吐き出した時の果肉がついた種のような形状で、私的にはもっと薄くあるいは細く切り取るのかと思っていたから、当然ビビった。
興味があるものの正視できなかった…。
 「しばらくこの場で安静にしてもらいます。」と言われ、医師と看護士が手術の後片付けをはじめる。
被せてあったシートを取り、固定のための裏腿に貼ったテープを剥がした。
「ベリッ!!」
痛い!
不思議なもので、麻酔をしてもテープを剥がされる痛みはしっかり判るのだ。(苦笑)
そして、出血が付着したのか腿や尻っぺたなどをわりと乱暴に拭きだした。
どうやら睾丸部にも付着したのか、そのままの勢いで拭く。
「痛い!!」
ここでもまた麻酔はしても睾丸が上がるあの痛みは感じるものなのね、と痛感。(苦笑×2)
 紙パンツを穿かされ、病院の入院着を着せられる。  
 しばらくすると手術台の横に自分のベッドが着けられ、ゆっくり寝返りをうつように「ゴロン」と移動。
そのまま病室へ移動された。


 病室では、麻酔の副作用を誘発しないように、
  ①基本的に頭を動かさない。これから1時間は枕無しで寝ている事。
  ②1時間後、看護士が来て枕を入れるのであまり自分でしないように。
  ③4時間は何も口にしない事。
  ④8時間は歩かないこと、トイレ等必要な際は看護士を呼ぶ事。
と指示される。
 この時点では麻酔も効いているので何の痛みもなく、ほぼ放心状態。
2時間くらいしてから、緊張が解けたのか薬のせいか眠りにつく。
 17時過ぎに午後の検診で看護士が来る。
体温36.8°、血圧が上が80代で、看護士に「普段、血圧は低いほうですか?」と尋ねられるも、普段、血圧など測っちゃいないので、その旨告げると苦笑された。
紙パンツの脇から覗かれ出血具合もチェックしていた。
 術後、けっこう経ってるのに不思議と痛みは無い。まったく無いわけでは無いが、それは「違和感」という言葉に置き換えられるレベルであった。
 お隣さんも私のあと手術だった。
なので、検診も私の後に行なわれた。
大部屋はベッド同士カーテンで仕切られているだけなので、己ずと隣の会話が耳に入る。
お隣は、痛みがあるようで痛み止めの注射をされたようだ。
 人によって、症状によって、患部によって、まさに千差万別な感じだ。


 夕方6時台にこっそりとベッドで携帯電話をチェック。普段あまり携帯に留守電メッセージなどないのだが、この日は1件入っていた。
4Fのベランダで留守電を聞く。
 当方はこの6月末に勤務先を解雇され、現在求職活動の身。
その中で8月3日に面接を受けた会社の担当者から、「連絡下さい」との事。
正直、何も連絡が来なかったのでNGかと思っていた。
それがいきなり連絡が来た…。
「何っ!よりにもよって手術の日に…ついてない…。」と思った。
だって、術後で気が動転している状態だし、この事でせっかくの「機会」を逸してしまうようであればそれはあまりに哀しい。
とにかく一旦病室へ戻り、その会社の連絡先のある持参した手帳を持って再び4Fベランダへ行き、電話してみる。
 「はい。○○です。」と向こう側。
私「お忙しいところ恐れ入ります。▼▼と申しますが、△△の★★さんいらっしゃいますでしょうか?」担当者「もしもし。」
私「あ、先日面接を賜りました▼▼です。その節はありがとうございました。」
担当者「あ?あー、大丈夫?」
私「え?」
担当者「ね、大丈夫なの?」
(今回の入院の件は家族とごく一部(4人)の者しか知らないはず。)
私「あ、あのう…私の状況をご存知なのですか?」
担当者「いやね、今日何度か携帯に連絡したけど繋がらないから自宅に電話させていただいたんで
    すよ。」
私「そうだったんですか、誠に申し訳ございません。」
担当者「そうしたらお母様が出て何か言い辛そうにして、で、どうしたの?」
(母が入院した事だけ伝えたようだ。)
私「実は、誠に恥ずかしいのですが痔ろうで今日手術したところなんです…。」
担当者「痔? なんだ、痔か~!はは、私も経験者ですよ!!」
私「あ、ご経験があるのですか?」(ちょっと気が楽に。)
担当者「よかった。お母様の感じとかから、もし何か大病や事故だったらと思っちゃって。」
私「重ね重ね、申し訳ございません。それで何か私の方で…。」
担当者「あの、状況が状況ですから、良くなったところで一度連絡下さい。またお話を伺いたいので
    ご足労いただきたいものでね。」
私「ありがとうございます。今日、手術したばかりで退院日が決まってないもので、決まりましたら一
 度ご連絡させていただきます。」
担当者「はい、それで結構です。お大事にね!」
私「ありがとうございます!!」
 やった!
ネガティブ感一杯のここんとこの心持ちだったが、一筋の明かりが差してきた感じである。

 
 PM 19:00。
夕食なのだが、手術後なので、食堂ではなくベッドにて、具なしのコンソメスープ、りんごジュース、ほうじ茶、の飲み物ばかり3種類。
腹が減ると困るので、スープとほうじ茶をゆっくりといただき、りんごジュースは後で飲むように取っておく。
 薬は、抗生物質、痛み止め、誘眠剤、胃薬の4つを服用。
 消灯は21:00。
だが、テレビをカチャカチャとチャンネルを変えつつ、りんごジュース飲みつつ、過ごすと不思議と夜9時台なのに眠くなってきたので、この勢いのまま眠りについた。


 続く。
ps)これを書いている間に便意が…。ううっ。
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コメント

こちらへ来てくださってありがとうございます。
コメントも・・・ありがとうございます。
わたしは2年前の9月からブログを始めたのですが
最初の頃は誰か見てくれているひとがいるのだろうかと
とても不安でたまりませんでした。
見ていただくために始めたことでしたから・・・
実生活での知り合い以外からの方から
初めてコメントをもらったときのうれしさは今でも忘れません。

がんばってください。
応援しています。

【2007/09/16 20:00】 URL | モモ #-[ 編集]
モモさん
2度のコメントありがとうございます!
モモさんほど、内容も文才も無いのですが、地道にやって行こうと思っております。
【2007/09/16 21:56】 URL | さむがい #QP.kfDjk[ 編集]

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さむがい

Author:さむがい
四十路半ばにして大変です…。
現状を打開できるのか?押しつぶされるか?
不器用で小心者ながら、明るく努めたい東京在住の求職活動者。
(現在はフリーランスが数人集まっての起業で仕事再開中。)

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